平成18年12月22日土曜日、伊勢原の天気予報は9時から雨でしたが、なんとなく曇っているような状況でまだ降ってはいませんでした。今日は沢庵の本漬と、べったら漬の樽開け、それに1年間お世話になった牛舎の大掃除を行い、その後みんなで一品持ち込みを披露し合うポットラックパーティーを行います。
今にも降り出しそうな大山の麓の畑です。
2週間前から干してあった大根は、しなやかに乾燥していました。今年の沢庵大根はスッキリ長く姿がよくできました。
大小はあったものの、重量平均は、葉付きで約3Kg程度でした。干し上がった大根の重量平均は約1.1Kg。
収穫した水々しい大根の約60%の水分が2週間で乾燥したことになります。
昨年は1樽に40Kgほど漬け込みましたが、今年は1本の大根が長いこともあり1樽にそんなに入りませんでした。そこで、今年は5樽に漬け込みました。A樽:干し大根(30本) 31.9Kg、 塩3% 960 g、 1ヶ月半後(樽開け時期)B樽: (31本) 30.0Kg、 塩3.5% 1,050 g、 2ヶ月後C樽: (30本) 33.5Kg、 塩4.0% 1,030 g、 2ヶ月半後 D樽: (30本) 35.6Kg、 塩3.5% 1,250 g、 2ヶ月後 (※塩と糠のみ)E樽: (17本) 21.2Kg, 塩4.0% 850g、 2ヶ月半後それぞれの樽には糠5Kg、乾燥したみかんや柿の皮、昆布、ざらめ300g、生柿を投入し、大根の葉を上部に載せました。D樽には、ざらめ以外の副材料は入れずに、昔の沢庵らしい味を求める方に対応してみました。大根大小あわせて138本、総重量152Kgです。すごい量となりました。こちらはべったら漬の樽開けです。樽開けはいつもドキドキします。今年は皮を剥いた約120Kgの大根を4%の塩漬けにして、約33%が脱水され、80Kgになりました。その後、2週間ぬくぬくと甘麹の床で過ごし、今日のお披露目となりました。流れ作業で60等分にされ、「べったら漬 雨岳自然の会製」のラベルが貼られて、それぞれがお持ち帰りとなりました。テキパキ作業は圧巻です。出来上がったべったら漬の試食です。評価は毎年少しづつ上がってきたようです。四年前、初めて作った時よりは、はるかに美味しくなってます。雨模様になってきました。テントをはってポットラックパーティの始まりです。自然の会の皆様の嬉々とした表情をご覧ください。一緒に作り、一緒に働き、一緒に飲み食いをする。実に幸せな時間です。持ち寄りの一品が豪華に並びました。この他に羽釜で炊いたご飯と熱々の豚汁がありました。みんな食べるのに夢中で、写真を撮り忘れてしまいました。早稲田大学国際学部の留学生Bayさんのご紹介もしていただきました。22歳の学生さんでアイヌ文化の勉強をしています。今日のお土産はゆずや里芋、干し大根、それに畑から引き抜いて持って帰る大根などなど。綺麗になった牛舎と、来年の樽開けまで、糠の中で眠る沢庵樽 五つ。参加人数 自然の会会員34名 会員外 1名 合計35名 続きを隠す<<