NPO法人雨岳文庫を活用する会
  • 代表者    山口 匡一
  • 所在地    〒259-1141 神奈川県伊勢原市上粕屋 862-1
  • 設立年月日 2007年8月4日
  • URL      http://www.ugakubunko.com/
 

【設立趣旨】

背に大山を望む雨岳文庫


山口家は、相州上粕屋村(現、伊勢原市上粕屋)の大山街道に面して、近世中期より名主を務め、第6代将軍の側用人として新井白石を擁して幕政を担当した間部詮房の弟間部詮之給地となって以後、代々間部家の家政を担当し、また、明治の初頭には相州最大で最初の自由民権結社『湘南社』の社長であった9代目当主山口左七郎は、神奈川県令、第1回帝国議会議長であり、自由党副総裁・海援隊の副隊長でもあった中島信行、および、その妻で、女性解放運動家の草分け的存在として、また、書家としても高名な中島俊子( 旧姓、岸田俊子)と親交のあった故もあって、客間の襖や掛け軸に両人の遺墨も多数残っています。
こうした山口家の建物および歴史資料を保存し、修復して、これらを21 世紀に伝えるとともに、広く世の人々に展示して、人々の学習や、歴史研究に供することは、わが国地方文化の伝統を将来に生かすうえで、きわめて意義あることと思っています。それは、単に地域の文化財保存と言った次元にとどまらず、私たちの文化生活を豊かにし、かつ、日本史・文化史・民俗学等各分野の発展に寄与することになると思っています。そのような趣旨で、平成18年NPO 法人として、本会を設立しました。
 

【沿革】

1.山口家住宅の歴史
 山口家住宅は、天保5年頃建築されました (棟札が確認されていませんが、いろいろな歴史資料によりその様に推定されています)。山口家では、息子は間部氏家臣として江戸詰め、父は名字帯刀御免の土地の地主でした。
元治元年(1864)、土地の領主旗本間部氏の示唆で、住居の移転の上、間部氏の「地代官所」とすることに決まり、間部氏よりは土地の主だった者へ「これからは役所と唱えるように」と云う指示がなされ、500m ほど離れた現在の地へ曳き屋をすることになりました。ところが曳き屋の途中で幕府は瓦解してしまったので、殿様はなくなり地代官所は一般の山口家住宅として現在に残りました。その名残が分不相応に立派な式台や、とても凝った造りの殿様用の部屋や障壁画などに残っています。このことは建物活用上には、とても障害になり管理・利用する側としては、とても苦労するところです。

2. 山口家住宅及び歴史資料の取り扱い
平成4年、山口家の建物・敷地を含むいっさいの文物を保存・展示・生涯学習の利用に供する目的で、『私的団体雨岳文庫』を設立しました。と、同時に『財団法人雨岳文庫』に移行したいと決意し、生涯学習活動や歴史研究に供してきました。平成15,6年になって何人かの方々から発議があり、「とりあえずNPO 法人を先行させたら」と云うことになり、平成18年に『NPO 法人雨岳文庫を活用する会』が設立されました。平成20年に至り、公益法人に関する法律が変わったのを機会にはじめの財団法人の設立を実行することにし、活用面はおもに『NPO 法人雨岳文庫を活用する会』で行い、雨岳文庫の財産を「財団雨岳文庫」が保有すると共に建物等の保全・管理、資料等の調査・研究、研究成果の発表等を財団が行う。かつ、財団の収益より「活用する会」の運営を援助する。と云う枠組みで、21年度中にも財団の登記を行いたいと思っています。
 

【活動内容】

 活動目的については、上の項目で述べられているので省略します。

おもな活動内容 (建物を含む歴史資料の研究、整理・保存、公開)
1. 建物の調査(工学部建築学科系)
2. 建物の調査(文学部歴史学科系)
3. 資料の調査・整理 (建築史、近現代史、民俗学)
4. 資料の公開(土蔵を改築した資料館、論文等)
5. 資料の公開(大学情報学科・図書館と組んで歴史資料のデジタル  アーカイブス化)

おもな活動内容 (直接周りのひとたちに働きかける内容) 
1. 建物の公開
2. 建物を利用した講演会
3. 土蔵を改造した資料館での企画展示
4. 建物や周りの敷地を利用した種々の体験会(農業、民芸等)
5. 屋敷の周りや近くの公園等の整備・清掃
6. 地域の活性化等への協力
7. 他の公益団体への援助
 

具体的な活動 (行事記録、平成20 年度以降 項目のみ羅列する)

08.11.15. 土塀つくり記念写真

08.11.15. 土塀つくり記念写真

08.11.16 紙漉き

08.11.16 紙漉き                          


09.4.26. 竹の子掘り、記念写真

09.4.26. 竹の子掘り、記念写真            

【20 年度】
農業体験(枝豆、落花生、さつま芋、玉葱、馬鈴薯)、
竹の子掘り、お茶摘み、お茶作り( 焙炉)、青梅採り( 福祉団体支援)、
朗読会及び朗読研修会(加盟団体、おはなしばるーん)、
蕎麦作りと蕎麦打ち( 協力団体、自然塾丹沢ドン会)、こども祭りお神輿休憩所、
梅見観光ツァー( 加盟団体、いせはら観光ボランティアガイドツァー&ウォーク協会)、
大山阿夫利神社二の鳥居周辺の整備(花植え)、
講演会(建物調査報告、自由民権運動、建物講座、女性解放の草分け岸田俊子)、
草木染教室'(協力団体、自然塾丹沢どん会)、
歴史ガイド研究(加盟団体、いせはら観光ボランティアガイドツァー&ウォーク協会)、
建物見学(NHK 教養講座「湘南散歩」、厚木市民家見学会、
伊勢原市文化財ウォーク、中学校の「郷土ウォーク」、ほか)、里山整備検討と視察、
土塀つくり教室と瓦のお話、紙漉き教室と楮や草木の繊維のお話、
お掃除教室と柱や畳のお話、障子張り教室と襖のお話、梅畑散策路開放、
菜の花祭り( 菜の花畑散策路開放)、里山整備( 検討と視察、里山の公園化)

【21 年度】
 農業体験( 玉葱、馬鈴薯、枝豆、落花生等)、
竹の子掘り、お茶摘み、お茶作り( 焙炉)、二の鳥居周辺の整備( 花植え)、

【土蔵を修理した資料館の企画展示】
 *自由は大山の麓より-湘南社の活動(H20/11/1--H21/4/29)
 * 大山道展?大山道合流の地・上粕屋(H21/7/18--H21/11/23)

【科研費対象事業】
 雨岳文庫所蔵資料のデジタルアーカイブス化(共催、神奈川工科大学):
今年度中に一部はホームページにて公開予定(サーバーは神奈川工大に置く)、神奈川工大と共催でシンポジュウムも予定しています。
09.3.29. 裏山から見た菜の花      

                  09.3.29. 裏山から見た菜の花

09.3.11. 山王中学雨岳文庫見学      

            09.3.11. 山王中学雨岳文庫見学


09.8.2. 解説の西部さんと最年少の来客      

           09.8.2. 解説の西部さんと最年少の来客

09.4.8. 離れの修理       

             09.4.8. 離れの修理