平成29年10月14日、又しても天気予報は雨でした。が、自然の会の行事では、ほどよく雨が止むことが多く、本日も気にならない程度の小雨となりました。
雨岳文庫の栗畑には、今年の4月からニホンミツバチが住み着いた巣箱があります。今日は、その巣箱の採蜜と、ニホンミツバチ用の巣箱作りの実習をしました。
雨岳文庫の離れの床の間には、秋の和花、ホトトギスがススキと一緒に活けられていました。
そんなお部屋を利用しての日本古来のミツバチのお話がスタートしました。
採蜜を担当してくださる先生は、現在東京農大の現役学生さんでもある西村先生。巣箱作りは斉藤先生です。お二人とも雨岳自然の会の会員です。
西村先生より、巣箱の構造とどのようにして採蜜するかを座学で教えていただきました。実習はブンブン蜂が飛んでいる野外で行います。斉藤先生の巣箱作り実習は、複数回目になります。その度ごとに少しづつ改良されています。今回は屋根が取り付きました。又、最終段の下床は開閉式になっていて、スムシ対策用に掃除が楽な構造となっています。木材は防虫剤を使用してない間伐材の杉が使用されています。巣内の温度は働き蜂によって夏冬ともに38度に保たれるそうです。外温の影響を避けるため、杉材の厚さは30mmを使用していました。今の季節は花が少なく、ミツバチの機嫌が悪い時期だそうです。それでも雨岳文庫の茶畑には椿に似たお茶の花がたくさん咲いていました。巣箱に蜜があるかどうかは、西村先生には巣箱を抱えてわかるそうです。今回は、「重たい、持ち上がらないほど」とのことで、嬉しそうでした。ミツバチにとってみれば、折角作ったハチミツを横取りされるのですから、面白くはなかったのでしょう。二人の方が刺されてしまいました。叩いて追い払ったためかもしれません。針を抜いて、大事には至りませんでした。ニホンミツバチが半年以上かかって花の蜜を集めてできたハチミツです。整然と作られた素晴らしい蜜蝋の中にたっぷりと詰まっています。ミツバチの生態に思わず敬意を払わずにはいられません。このミツバチさんたちのためにも、雨岳文庫の周りの環境を維持する重要性を感じます。ニホンミツバチのハチミツは、セイヨウミツバチの採蜜と違って遠心分離機を使用せず、自然濾過とフィルターをかけるだけで採取します。ちょっとづつ味あわせてもらいました。蜜蝋についた蜜を入り口に戻しておくと、働き蜂たちがまた自分の巣に慌てて持ち帰っていく様子が伺えました。巣箱を伊勢原市内に設置することで、ニホンミツバチの生育できる環境が広がるといいですね。スズメバチが樹木の室の巣に入っているところをたまたま退治しました。中のミツバチたちは無事のようです。当日、伊勢原市では50回目の太田道灌祭でした。メインストリートで、厚木キャンパスの農大生がよさこいを踊っているところに遭遇しました。編曲「大根踊り」もあり、大いに盛り上がっていました。以上 続きを隠す<<